看護師さんのためのドレーンの理解と管理講座

気胸について

気胸は、原因により「自然気胸」、「外傷性気胸」、
「医原性気胸」の3つに分けられますが、
このうち最も多いのは、「自然気胸」です。

 

何らかの原因によって、壁側胸膜や臓側胸膜に穴が空くと、
その穴から胸腔に空気が流入し、胸腔内に空気がたまってしまいます。
この状態が「気胸」です。

 

正常の場合は、胸腔圧は陰圧(大気圧より-5〜8cmH2O)に保たれています。
陰圧によって肺は引っ張られ、肺自体の縮む力(弾性)と均衡が取れるので、
膨張を保持することができています。

 

ですが、気胸になると、胸腔内圧が変化して陰圧が保持できなくなります。
その結果、肺の弾性により肺は膨らむことができなくなり、
肺虚脱といって、縮んだ状態になってしまいます。

 

また、緊張性気胸になると、損傷部のチェックバブル機構により、
胸腔内に一方的に空気が流出するので、肺が高度に虚脱します。
緊張性気胸になると、肺は高度に虚脱するので、胸腔ドレナージが必要になります。

 

ドレナージは、胸腔内に貯留した空気を胸腔外へ排出し、
肺の虚脱を改善し、再膨張を促すことを目的として行います。
つまり、胸腔ドレナージは、気胸に対する治療の一つです。

気胸の分類

「自然気胸」

 

自然気胸には、肺の中にできる異常気泡の一種であるプラ・プレブが破裂して発生する原発性気胸と、
COPOや肺がん、子宮内膜症などの基礎疾患に伴って発生する続発性気胸があります。

 

「外傷性気胸」

 

外傷性気胸は、交通事故や転落などによる胸部外傷が原因となって発生します。

 

「医原性気胸」

 

医原性気胸は、経皮肺針生検や中心静脈カテーテル挿入などの医療行為に伴って発生します。