看護師さんのためのドレーンの理解と管理講座

脳神経外科のドレーンの基礎知識

脳神経外科領域のドレーンには、大きく分けると「髄液を排出する目的で留置されるもの」と、
「血液の排出などの目的で留置されるもの」の2つがあります。

 

髄液の排出を目的としたドレーンの代表的なものは脳室ドレーンです。
脳室ドレーンは、脳神経外科ドレーンの60%以上を占めます。

脳神経外科のドレナージの目的と留置部位

・脳腫瘍・脳出血・クモ膜下出血術後の髄液を排出するために留置 → 留置部位は脳室

 

・急性水頭症の髄液を排出するために留置 → 留置部位は脳室

 

・開頭術後の血液を排出するために留置 → 留置部位は硬膜外

 

・硬膜下血腫の血液を排出するために留置 → 留置部位は硬膜下

 

・クモ膜下腔の血液を排出するために留置 → 留置部位は脳槽

 

・髄液を多量・長期に排出するために留置 → 留置部位は脊髄

患者さんが急変した場合のアセスメント

・血圧、心拍、呼吸回数などのバイタルサインの異常を確認
・瞳孔の散大、左右差、対光反射の消失がないかを確認
・運動麻痺などの神経症状が出ていないかを確認

排液のアセスメント

・排液の色が血性に戻っていないかを確認
・排液の色の透明度が下がったり、混濁していないかを確認
・液面の拍動があるかを確認
・排液量は1時間あたり20ml以下かどうかを確認

ドレーン管理のアセスメント

・頭部の位置が変わっていないかを確認
・クランプの外し忘れがないかを確認
・刺入部から排液の漏れがないかを確認
・適切な長さが挿入されているかを確認
・せん妄徴候がないかを確認